さがみ中央動物医療センター

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子犬のしつけ

まずは環境づくりから

お家でのマナーやルールを覚えるまでは、部屋で自由にさせないようにするのがポイントです。子犬用のハウス(サークルの中に寝床・トイレ・食器を置き、さらに遊ぶスペースがあれば十分)で過ごさせましょう。

環境を整えることにより、しつけはもちろん、健康管理やわんちゃん自身の安全も確保することが出来ます。「いたずらをされない・させない環境」を作りましょう。

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トイレトレーニング

子犬がトイレを我慢できる時間は生後半年までで、月齢+1時間と言われています。前回の排泄からの時間を考えてトイレに連れて行くようにしてください。

※トイレに連れて行き、排泄したらすぐ褒めましょう。5分位待ってもしない場合は、1度トイレから出して、しばらくしてから連れて行ってみましょう。子犬が床の匂いをかぎ回ったり、その場で回り始めたらトイレのサインです。また、食事や飲水、興奮したり運動の後はトイレの間隔が短くなるので注意しましょう。

ハウスレーニング

わんちゃんのこれからの生涯ではどの様なハプニングが起こるか分かりません。ハウスで静かに待つことが出来れば問題の多くは解決できるでしょう。ポイントは「ハウス」を安心できる場所にしてあげる事です。

  • ハウス内でごはんを与える事から始めましょう。→ハウスは良い所と思うようになります。
  • 普段から一緒にいる時にハウス内で待つトレーニングをしましょう。(初めは扉を開けた状態で)ハウス内で大人しくしていたら褒めましょう。
    時間をかけて慣らしていき扉を閉めた状態の練習もしていきましょう。

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かみぐせ・甘噛み

「噛む」行動は犬にとって自然な行動です。「噛む加減」を知っているかどうか?が人と暮らす上で最も重要になります。「噛む行動」を「咬む」へと導かないように予防と対策をあらかじめ知っておきましょう。

※ポイント
「噛んで良い物(おもちゃ)」「悪い物(人の手・スリッパ・くつ・家具など)」を教えてあげることが大切です。

「人の手」→噛んだら相手にせずハウスに入れるなど一人にしてしまいましょう。(噛むと楽しい事は終わると教えます)
噛んだ時に騒がない(高い声で騒ぐことは子犬に遊びと勘違いさせます)

「スリッパ・家具など」→噛んだら大きな音(小石の入った缶など)を立ててビックリさせましょう。それを噛むと恐いことが起こると教えます。

ビターアップル* などをぬっておく事も効果的です。
新しいスリッパを噛むのはダメだけど、古い物はOKなどという子犬が混乱するようなことはやめましょう。
噛んで良い物で遊んでいる時はよく褒めて一緒に遊んであげましょう。

ノミアレルギー性皮膚炎

ビターアップル
わんちゃん用のしつけ用品です。

噛まれたら困る物にスプレーします。
リンゴを主にした成分の苦みの効果でトレーニングをします。

吠えること

吠える行動は犬にとっては自然な行動です。しかし吠え声はご近所迷惑にもなるため人との生活においては問題行動のひとつになります。

  • 吠えても構わず完全に無視をしましょう。→吠えても相手にしてもらえない事を学びあきらめる様になります。
  • 様々な音や物、人や状況に慣らすことを生活の中に取り入れていきましょう。

ボディコントロール

体を触られることに慣れていると病気の早期発見につながり、また診察や治療の際にかかるストレスも軽減されます。普段から体の色々な所を触ったり(口、耳、尻、足先など)お腹を見せるポーズなどをして慣らしておきましょう。

食糞

子犬が便を食べてしまうのには「食事量が足りていない」「お腹に寄生虫がいる」「便にごはんのにおいが残っている」「便がおもちゃになっている」などの理由が挙げられます。

  • 便をしたら、慌てず騒がず子犬を別室に移してから片付けましょう。ここで慌てて取ろうとすると「便はとっても良い物だから慌てているんだ」と思い、ますます食べるようになってしまいます。

薬を飲ませられる子にしましょう

おやつやチーズなどのおいしい物に薬を包んで与える事はとても簡単ですが、病気などで食欲がない時に薬を飲ませる事は困難です。どんな状況でも薬を飲ませられるように投薬の練習をしておきましょう

※ポイント:小さなおやつで練習すると失敗してもおいしいので嫌になりません。

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    片手で上顎を少し上げて持ち上げて反対の手で下顎を下げて口を開けます。

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    口の中のなるべく奥の方へ錠剤を入れます。

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    口を閉じて喉をさすります。
    ペロッと舌を出したら薬を飲んだサインです。

当院では動物看護士が「子犬の育て方(食事、しつけ、ケア)」についての指導を行っています。
動物大好きの看護士ばかりですので、お気軽にご相談ください。

上手に育てれば、人のよいパートナーとなることは間違いありません。
かけがえのない存在になることこそ、犬にとっても人にとっても幸せなことでしょう。

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